格安SIMがWiMAX2+やPREMIUM 4Gの代わりになるには時期早々

今年は格安スマホ(実際には格安SIM)が大頭しています。これはこれまで規制により存在しなかった音声通話に対応したのSIMカードが様々なMVNO(Mobile Virtual Network Operator)から出てきたことによります。これにより、WiMAX2+やPREMIUM 4Gの不要論を唱える記事もちらほらでていますが時期早々でしょう。

格安SIMでテザリングをするにはSIMフリー端末が必要

格安SIMがWiMAX2+やPREMIUM 4Gに比べて優位であると力説する人の中には、「テザリングで事が済む」と主張します。ですが、格安SIMでテザリングを行うためにはSIMフリーの端末が必要であることを見落としているのではないでしょうか。

本来、格安SIMカードを使うためにはSIMフリーの端末が必要になります。しかしながら、現状は、楽天モバイルなどのdocomo系のMVNOであればdocomoの端末が使え、mineoなどのau系のMVNOであればauの端末がSIMロック状態のまま使えます。ただ、それなりに制約がありデータ通信はできますがテザリングを行うことができません。つまり、SIMロックされたままのでスマートフォンをモバイルルーター代わりに使うことはできないのです。

これはネットワークを提供するキャリアの方で、モバイルルーターを利用したデータ通信のサービスが展開されているため、MVNOと自社でユーザーの奪い合いにならないように配慮されてのことだろうと思います。

高速で従量制か低速で無制限化の選択肢

格安SIMには高速で従量制のSIMカード(たとえばNifmoなど)や低速で無制限のSIMカード(UQmobileなど)が存在します。そもそも高速で従量制のSIMカードではデータ通信量の単価がdocomoに匹敵するほどのものもあり、もはや格安SIMとは言えないものもあります。一方、低速無制限のSIMカードは1Mbps~5Mbps程度の速度しかでないものもあり快適とはいえません。つまり、まだまだWiMAX2+やPREMIUM 4Gに匹敵するサービスレベルではないといえるでしょう。

統合されるまではまだ時間必要

もちろん、ルーターとスマートフォンを2台持ち歩くのは手間ですのでいずれルーターはスマートフォンに統合されていくことは予想できます。ただし、そのためには電池の持ちの問題や通信料(データ量ではなく料金)の問題がクリアされなければなりません。格安SIMがようやく出そろった段階ですので後3,4年くらいはかかるのではないでしょうか。